●あらすじ

 死を受け入れ、残りの日々を大切に過ごす道を薦める医者と奇跡を最後まであきらめるなと説く医者が対立する物語。二人の親友であり、二人の考え方のどちらも間違ってないと思う医者が二人の仲を戻そうとするが、その途中で末期癌になってしまう。末期癌の親友を前に二人の考えは揺らぎ始める。

●批評

 対立した意見を持つ二人の医者だけではどちらかの意見に決めなくてはならないが、間を持つ医者がいることでどちらの考えも肯定できる。また、親友という身近な人が末期癌になるという展開は二人の医者の固い考えが揺らぐ大きなきっかけになっている。