4行目の投稿ありがとうございました。
記事の更新が遅くなってしまい申しわけありません。
結果、A~Eの5つの四行詩になりました。
A
1 空の傷口を隠すよう、彼は紙ヒコーキを飛ばした
11 瀕死のムカデたちが、うようようようよ足元で笑っている
111 絡まり空に高く延び、ツィプレッセンの焰(ほむら)立つ
1111 春の嵐に墜落する紙ヒコーキ、彼はその日よく眠る
B
1 空の傷口を隠すよう、彼は紙ヒコーキを飛ばした
12 夜に一滴の、ミルクが落ちて
121 霧雨に滲みわたると
1211 記憶の井戸の奥底を照らす光になるだろう。
C
1 空の傷口を隠すよう、彼は紙ヒコーキを飛ばした
13 宇宙の暗闇(くらやみ)から血は流れぬと、そう知っているのに
131 サソリのこころは浩々と、夜の川に揺らいでいた
1311 月のひかりに燃える夢とおろかなさかなの知らぬこと
D
1 空の傷口を隠すよう、彼は紙ヒコーキを飛ばした
13 宇宙の暗闇(くらやみ)から血は流れぬと、そう知っているのに
132 なぜおまえの顔は蒼白を許しているのだ?
1321 満月はわざとらしく、キョッキョキョッキョと啼く夜鷹
E
1 空の傷口を隠すよう、彼は紙ヒコーキを飛ばした
13 宇宙の暗闇(くらやみ)から血は流れぬと、そう知っているのに
132 なぜおまえの顔は蒼白を許しているのだ?
1322 お前の目に映るのは極彩で なのに口にするのはモノクロで
後日、選者評・イラストつきで掲載します。