Poeplantsとは

ポエプランツ(Poeplants−−未来型の詩)

ポエプランツによる作品(実験結果)

青・冬の日(第一回)・(第二回)

1.ボエプランツとは何か

 友人でもなく知り合いでもなく、あるいは顔さえも知らない者たちは、集って一首の詩を書く、なんて夢みたいな話だと思うかもしれませんが、今日の通信技術でそれが実現可能なのではないかと気付きました。そこで、植物のようにしっかりとした根—ルート(root)があって、大勢のミツバチ(Bee)が群がって養分や花粉をもたらし、そして優しく育てあげるブリーダー(Breeder)がいれば、詩も熱帯植物のように野蛮成長するのではないかと、考えました。

 そんなアイデアでどんな詩ができるのか。インターネットのライヴ・オンラインではないけれど、携帯電話のLINEなどを利用し、さっそく私と本学の学生たち6人で実験してみました。その出来映えは「実験1回目、青・冬の日」と「実験2回目、鴉」で確認することができます。

2.ポエプランツ用語などについての説明

1)ルート(Root):詩の最初の一行を書いてルール(詩の長さ。次の行に募集資格と締め切り、一行あたりの字数、等々)などを決める。

2)ビー(Bee):一般の参加者。このサイドにアカウントを作り、参加したい詩にログオンして2行目から応募する人。ログオンの順番でBee1,Bee2というふうに番号が振り分けされる。

3)ブリーダー(Breeder):選者。やはりビーと同じで、複数いる場合は、Breeder1, Breeder2というふうに番号で振り分けされる。募集が締め切られる直後に応募して来たものから、それぞれが好きな一行を選んで、詩の次の行にあてる。

4)リーフ(Leaf):ブリーダーに選ばれ詩の一行として採用されたビーの作品。リーフになれば、応募者の名前が明かされる(匿名希望やペンネームも可)。

5)詩の行は番号で表示される。例えば、一行目は、「1」で、二行目に二人が選ばれたとして、「11」と「12」になる。という具合に、3行目に応募する時、「11」に対して書くならば「11」という数字を、自分の行の頭につけて応募する。桁数で何行目かがわかるような仕組みです。

6)ポエプランツを表現した絵:枝と色に辿って一つ詩を最後まで読むことができる。